語源
湯梨浜町(湯梨浜ちょう)は、羽合町・泊村・東郷町の合併にあたって新しく作られた町名です。
「湯」「梨」「浜」の3字を組み合わせており、町の説明によれば、東郷池から湧き出る温泉の「湯」、大地がはぐくむ二十世紀梨の「梨」、日本海に広がる白い砂浜の「浜」という、新しい町の特色をイメージして名付けられました。
命名の経緯
町名は、3町村でつくる東郷湖周地域合併協議会が、住民の公募とアンケートを経て決めました。
- 公募:平成14年(2002年)5月1日から2か月間、「現在の3町村の名称は使用しない」ことなどを条件に、3町村の住民を中心に新しい町の名前を募りました。応募は1,653点、名前の種類は1,039種類にのぼりました。
- 選定基準:協議会の「新町の名称検討小委員会」は、第1基準として「現3町村名の名前は使用しない」「読み書きが容易な名前」の両方を満たすことを求め、第2基準(地域が地理的にイメージできる、地域の特徴を表す、地域の歴史文化にちなむ、合併を記念する、町の将来をイメージする など)と語感(響き)を参考に絞り込みました。
- 20点への絞り込み:同年9月4日の第11回協議会で、小委員会は候補を20点まで絞ったと中間報告しました。湯梨浜のほか、湖周・東郷湖周・倭文(しとり)・羽衣・梨郷・美郷・伯耆などが並んでいます。
- 5点への絞り込み:10月9日の第12回協議会で、協議会委員27名が20点の中から1人5点ずつ記名投票し、「湖周」19票、「東ほうき」17票、「みさと・美郷」11票、「ほうき・伯耆」9票、「湯梨浜」9票の上位5点が選ばれました。湯梨浜は、この段階では5点のうち最も票の少ない候補の一つでした。
- 住民アンケート:最終的に1点に絞るため、11月18日から12月2日にかけて3町村の世帯を単位とするアンケートを行いました。5,357世帯に発送し、2,810世帯から回答がありました(回収率52.5%)。
- 決定:12月25日の第15回協議会で結果が報告されました。湯梨浜994票、美郷594票、湖周562票、東ほうき387票、伯耆241票、無効32票で、湯梨浜が最多となりました。協議会は異議なく新町名を「湯梨浜町」に決定しました。
合併協議会の委員投票では伯耆と並ぶ最少票で候補に残った名前が、住民アンケートでは2位の美郷に400票差をつけて選ばれたことになります。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 平成16年(2004年)以前 | 羽合町・泊村・東郷町 | 合併前の旧自治体名 |
| 平成16年(2004年)〜 | 湯梨浜町 | 平成16年10月1日、羽合町・泊村・東郷町の合併により成立。町名は平成14年12月の合併協議会で決定 |
地名の特徴
町名の3字は、合併した羽合町・泊村・東郷町の名から採ったものではなく、温泉・梨・砂浜という町の特色から採られています。なお、名称検討小委員会の選定基準(第1基準)の注記では、選定の対象外は表記も読みも現3町村名と同じ名前に限られ、「東郷湖周」のように旧町村名の要素を含む名前は選考の対象とされていました。実際、「東郷湖周」は20点の候補に残っています。
応募から20点までは小委員会が、20点から5点までは合併協議会の委員投票が、最後の1点は住民アンケートが絞り込むという手順を踏んで決まった町名です。