🗾 地名由来辞典

別府市 べっぷし

大分県 / 別府市 平安時代由来

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別府市の地名は、中世の荘園制度で特別に区分された「別符(べふ)」に由来するとされます。石垣荘の開発地を指した呼び名が、のちに別府へ転じたという説が有力です。

語源

別府市の「別府」は、もともと中世の荘園制度に関わる語である「別符(べふ)」に由来すると考えられています。
Web検索結果では、宇佐神宮の所領であった石垣荘において、開墾して新たに加えられた土地を「別符」と呼び、それが次第に「別府」と表記・発音されるようになった、という説明が示されています。

この「別符」は、国司の許可を受けて別に支配・納税が認められた土地を指す言葉で、現代的にいえば特別区のような性格を持っていました。
そのため、別府という地名は温泉や地形そのものを直接表すというより、土地制度と開発の歴史を反映した名称といえます。

なお、別府市の古い呼称としては、奈良時代の「敵見郷」、平安時代の「朝見郷」が挙げられ、これらは「熱い水」や「熱い海」に由来する古い地名と結びつけて説明されることがあります。

歴史的変遷

時代呼称備考
奈良敵見郷『続日本紀』に見えるとされる古い呼称
平安朝見郷『和名抄』に見えるとされる呼称
平安末期別符石垣荘の開発地・別納地を指す語として成立
江戸別府地名として定着していったとされる
昭和別府市1935年に市制施行

地名の特徴

「別府」という地名は、大分県だけでなく九州各地に広く分布しています。
これは、特定の地形名というよりも、荘園制のもとで新開地や特別な支配区画を示す「別符」が各地に用いられたことを示しています。

別府市の場合は、温泉地としての印象が非常に強い一方で、地名の由来そのものは中世の土地制度に根ざしています。
同じ「別府」でも、地域によって「べふ」「びゅう」など読みが異なる例があり、地名の広がりと歴史的背景の多様さをよく表しています。

参考資料・出典

最終更新: 2026-06-16