🗾 地名由来辞典

田上町 たがみまち

新潟県 / 田上町 室町時代由来

AI生成

「田上」は水田地帯の上方・丘陵寄りの高台に由来する地形地名。越後平野(水田)と新津丘陵(山地)の境に位置する地形がそのまま名に反映されている。

語源

「田上(たがみ)」は、「田の上」——水田・田畑より上方(山側・丘陵側)に位置する土地——を意味する地形地名である。

町域の東半分は新津丘陵にいつきゅうりょう(山地)、西半分は越後平野(低湿な水田地帯)で構成されており、人が居住・耕作しやすい「水田の上の高台」という地形がそのまま地名に結びついたと考えられる。

「田上」という表記・読みは全国に広く見られる地名で、同じく「田の上=水田より高い場所」を意味する地形地名として各地に分布する。新潟県南蒲原郡の「田上」は、室町時代にはすでに記録に現れており、後醍醐天皇の皇子・護良親王もりよししんのうに従った人物がこの地に定住したという伝承も伝わる。

歴史的変遷

時代呼称備考
縄文時代丘陵地帯から縄文中期の土器・石器が出土。古くから人が定住
室町時代田上(推定)南北朝・室町期に地名として記録される
江戸時代田上村ほか新発田藩領→幕府領(寛政元年・1789年)→桑名藩預地(弘化4年・1847年)と変遷
明治34年(1901年)田上村田上村・羽生田村・保明村・横場村が合併して成立
昭和48年(1973年)田上町町制施行により「田上町」に改称

地名の特徴

「田上」という地名は日本各地に存在し、滋賀県大津市の田上(たなかみ)が平安時代から知られる著名な例として挙げられる。新潟の「たがみ」という読みは、「田の上(たのかみ)」が転訛したものとみられる。

水田稲作が盛んな越後地方において、低湿な平野部(水田地帯)と丘陵・山地の境界に形成された集落に「田上」の名が付けられることは自然な成り行きであり、地形と地名が一致した典型的な例といえる。現在も町内には竹林や桃・梅の産地が広がり、水田と丘陵が接する地形的特徴は今日まで受け継がれている。

地名の変遷

  1. 明治 田上村 — 1901年(明治34年)に田上村・羽生田村・保明村・横場村が合併して成立

参考資料・出典

最終更新: 2026-06-16