語源
「新潟」の地名は地形に由来する説が有力とされる。信濃川・阿賀野川が日本海へ流れ込む河口部では、土砂の堆積により干潟や砂洲が形成される。これを「新しい潟(かた)」と呼んだことが「新潟」の語源であるとする説が広く支持されている。
別説として、古くからある湊町「沼垂」から見て信濃川の対岸に新たにできた町であることから「新しい潟(川の低地)」と呼ばれたとする説もある。
文献上の初出は永禄11年(1568年)の上杉輝虎(謙信)書状に確認される「新潟」の表記で、永正17年(1520年)には「新方」の記述も見られる。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称・区分 | 備考 |
|---|---|---|
| 古代 | 沼垂(ぬったり) | 信濃川河口の古代湊。奈良時代から記録あり |
| 室町 | 新潟 | 1568年の上杉謙信書状に「新潟」の表記が登場 |
| 江戸 | 新潟湊 | 北前船・西廻り航路の寄港地として繁栄。天領として管理 |
| 1858年 | 開港五港の一つ | 日米修好通商条約に基づき開港。日本海側最大の港 |
| 1889年 | 新潟市 | 明治22年、市制施行 |
地名の特徴
新潟は北前船の寄港地として日本海交易の要衝であり、江戸時代には石高以上の経済力をもつ商業都市として発展した。1858年の安政五ヶ国条約で横浜・長崎・箱館・神戸と並ぶ開港五港に指定され、日本海側で唯一の開港地となった。「潟」は水と陸の境界を指す古語で、新潟平野には今も多くの潟湖(福島潟・鳥屋野潟など)が残る。