語源
鶴見の地名には諸説ありますが、横浜市の資料では、鶴が群れていたという伝承よりも、鶴見川の地形に由来する説が紹介されています。
「ツル」は川が海に入る手前で流れがよどむ、あるいはゆるやかに曲がる水辺の状態を表し、「ミ」は「まわり」「めぐり」を意味するとされ、蛇行する鶴見川周辺の地形を表したものと考えられています。
一方で、江戸時代には「鶴の群が見られたので、その名をえた」とする説も語られていましたが、区の資料では地形由来の説明がより自然だとされています。
鶴見川の恵み、水運、東海道との結びつきが、鶴見区の発展の基盤にもなりました。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 鎌倉 | 鶴見郷 | 鶴岡八幡宮の社領として史料に見える |
| 江戸 | 鶴見村・鶴見橋 | 東海道筋の村として発展 |
| 昭和 | 鶴見区 | 昭和2年10月1日に区制施行 |
地名の特徴
鶴見区は、鶴見川を中心に「川のまち」として発展してきた地域です。地名の由来も、川の流れや水辺の地形と深く結びついている点が特徴です。
また、同じく川や水辺の地形を表す地名は各地に見られ、鶴見の「ツルミ」もその一例と考えられます。伝承としての「鶴」と、地形語としての「ツル」が重なって残った地名といえるでしょう。