語源
白川村の「白川」は、文字どおり「白い川」を意味する地名です。国土交通省の解説では、現在の岐阜県庄川流域一帯で古くから用いられてきた名で、白山の地下から流れ出る温泉成分が支流に混じることで、庄川の水がしばしば白く濁って見えることに由来するとされています。
また、飛騨地名考では、白川村を流れる大白川の水が常に濁って白く見えることが由来とされ、川の水色に着目した説明が示されています。いずれの説も、村名が周辺の水系の見え方に基づくことを示しており、白川という地名の性格をよく表しています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 平安 | 白川荘 | 平安末期の文書に見える荘園名とされる |
| 江戸 | 白川郷 | 42の集落を含む広域地名として用いられた |
| 明治 | 白川村 | 1870年代以降、行政区分として成立 |
| 昭和 | 白川村 | 現在の村名として定着 |
| 平成 | 白川村 | 白川郷合掌造り集落の世界遺産登録で広く知られる |
地名の特徴
白川村の地名は、同じく「白川」を名乗る各地の地名と同様に、水の色や川の性質を手がかりにした命名と考えられます。岐阜県内には白川町もあり、いずれも川の見え方を地名化した例として理解できます。
なお、「白川郷」は歴史的な広域地名で、現在の行政区分である「白川村」とは範囲が異なります。白川村はその中心的な地域を受け継ぐ自治体名として、地名史と観光地名の両面で知られています。