語源
郡上は、古代に成立した郡上郡に由来する地名です。『日本大百科全書(ニッポニカ)』では、岐阜県中西部の古代からの地名で、855年(斉衡2)に武儀郡から分かれて郡上郡が成立したとされます。市名はこの旧郡名を受け継いだものです。
また、文献によっては「群上」とも書かれたことがあり、長良川上流域の地域名として広く定着してきました。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 平安 | 郡上郡 | 855年(斉衡2)に武儀郡から分立して成立 |
| 江戸 | 郡上 | 郡上藩の中心地として発展 |
| 明治 | 郡上 | 県制の変遷を経て岐阜県に編入 |
| 平成 | 郡上市 | 2004年、郡上郡の7町村が合併して市制施行 |
地名の特徴
郡上市は長良川上流域に広がる広大な市で、旧郡上郡の範囲をほぼ受け継いでいます。地名としての「郡上」は、行政区画の変遷を経ても地域名として残り、現在も「郡上八幡」などの形で広く親しまれています。
同じく旧郡名を市名に転用した例としては、郡名由来の地名がそのまま自治体名になった各地の市町村があり、郡上市もその一つです。
特産・名物
郡上市は、豊かな自然と深く根付いた伝統文化が魅力の地域です。特に「おどり」文化や歴史的な景観が多くの観光客を魅了しています。
- 郡上おどり(伝統芸能): 毎年夏に開催される大規模な盆踊りで、地元の人々によって受け継がれてきた活気あふれる踊りが最大の目玉です。このおどりは、地域コミュニティの結束力を象徴する文化的な名物として知られています。
- 郡上八幡城と歴史的景観: 日本最古の木造再建城の一つである「郡上八幡城」をはじめ、江戸時代の趣を残す町並みが点在しています。また、「名もなき池」(通称モネの池)は、睡蓮を思わせる美しい青い水面が広がり、写真撮影スポットとして人気を集めています。
- 大滝鍾乳洞(自然景観): 郡上八幡エリアには、清らかな水が作り上げた「大滝鍾乳洞」があります。神秘的な空間は、訪れる人々に畏敬の念を抱かせ、地域の豊かな自然環境を象徴する名物となっています。
これらの文化や観光資源に加え、地域特産の農産品や工芸品も豊富です。郡上市からは、地元の食文化や伝統に触れられる返礼品が提供されており、ふるさと納税の返礼品としても人気があります。