語源
西郷村の村名は、**「白河の西に位置する郷」**であることに由来します。村は白河の市街地の西側に隣接しており、白河から見た方角がそのまま地域の呼び名になりました。
この呼称は明治の合併で新しく作られたものではありません。江戸時代、この一帯は山根一三村(小田新田村を入れて一四村ともいう)と呼ばれる一方で、「西郷の村々」とも別称されていました。明治22年(1889年)の町村制施行で熊倉・羽太・真船・小田倉・米・長坂・柏野・鶴生の各村が合併した際、この既存の呼称が新しい村名として採用されたものです。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸 | 山根一三村/西郷の村々 | 白河藩領。原方街道が村内を通る |
| 明治 | 西郷村 | 1889年、8村が合併して発足。既存の郷の呼称を村名に |
地名の特徴
「西郷」は、白河という中心地との位置関係だけで成り立っている地名です。中心の集落名や地形語を採らず、方角と「郷」という区画名の組み合わせで一帯をまとめて呼ぶ形は、近世の村々を束ねる広域呼称にしばしば見られます。
なお、同じ表記で「さいごう」と読む地名が各地にありますが、当村は「にしごう」と読みます。
特産・名物
福島県西郷村の特産品として、歴史と伝統に根ざした工芸品や、地元食材を活かした食料品が豊富です。特に以下のものが知られています。
- 大堀相馬焼(ふくしま焼き物):350年以上の歴史を持つ西郷村の代表的な伝統工芸品です。その特徴は、「青ひび」と呼ばれる繊細な貫入模様や、熱が伝わりにくい「二重焼」の技法にあります。「走り駒」は馬をモチーフとした縁起物であり、「右に出るものがいない」という願いが込められています。
- ハナキムチ(アレルゲン29品目オールフリー水キムチ):乳酸菌と食物繊維が豊富な水キムチです。唐辛子やニンニクを使用せず、さらにアレルゲン29品目オールフリーにこだわっているため、お子様からご高齢の方まで安心して食卓に取り入れられる点が大きな特徴です。
- 阿武隈川メイプルサーモン:西郷村周辺で水揚げされる新鮮なサケ(サーモン)が特産品です。骨抜きや皮引きが施されたお刺身用柵として提供され、手軽に高品質な魚介を楽しめるよう工夫されています。