語源
久留米市の地名は、もともと市内を流れていた川の名「久留米川」に由来するとされます。市の公式説明では、明治22年(1889年)に久留米村が誕生した際、その名称はこの川の名から付けられたというのが一般的な説とされています。
この川は、現在の黒目川にあたり、江戸時代の文献や石碑には「久留目川」「来目川」「来梅川」などの表記が見られます。明治政府編纂の『皇国地誌』には「久留米川」と記されており、地元で親しまれていた川名が村名・市名へと受け継がれたことがわかります。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸 | 久留目川・来目川・来梅川 | 黒目川の旧表記として文献・石碑に見える |
| 明治 | 久留米村 | 1889年に村制施行で成立、川名に由来 |
| 明治 | 久留米市 | 1889年4月1日に市制施行で成立 |
| 昭和 | 東久留米市 | 福岡県久留米市との混同回避などから改称 |
地名の特徴
久留米の地名は、川の名をもとにした水系由来の地名です。市域は筑後川の恵みを受けた平野部にあり、古くから水と土に支えられた土地として発展してきました。
また、同じ「久留米」を名乗る自治体として東京都の東久留米市があり、こちらも旧「久留米村」の名が川名に由来する点で共通しています。地名の成立過程をたどると、地域の自然環境と人々の生活が密接に結びついていたことがうかがえます。
特産・名物
久留米市は、筑後川の肥沃な大地と豊かな水資源を背景に育まれた農業都市であり、「九州有数の農業都市」「日本有数の酒処」として知られる食文化が根付いています。古くから培われた独自の食の歴史は、現在も多くの特産品を生み出しています。
【代表的な特産品・名物】
- あまおう(イチゴ): 福岡県を代表する高品質なブランドいちごです。「あかい」「まるい」「おおきい」「うまい」の頭文字に由来し、鮮やかな赤色と大粒が特徴。甘みと酸味のバランスが絶妙で、冷凍品やスイーツ材料としても利用されています。
- 久留米産の果物・野菜: 農業都市としての強みを活かし、特別栽培された黒イチジクなど、希少性の高いフルーツも生産されています。地元の農産物を活用した多様な食の恵みが魅力です。
- 美人雑穀米などの加工食品: 地場産の豊かな食材をふんだんに使ったお米や雑穀米をはじめ、割れチョコのようなスイーツから、オートミールといった健康志向の商品まで、生活に取り入れやすい形で商品化されています。
久留米市では、農業の恵みである「あまおう」などの新鮮な果物から、地元で丁寧に作られた加工品に至るまで、多岐にわたる特産品が開発されています。これらの商品は、ふるさと納税の返礼品としても幅広く取り扱われており、特にブランドイチゴ「あまおう」は人気が高いことで知られています。