語源
宇和島市の地名は、古くは板島と呼ばれていたとされます。市名の「宇和島」は、伊予国最大の荘園である宇和荘に含まれていたという説や、古代伊予の豪族・越智氏の祖とされる伊但馬に由来するという伝承がありますが、いずれも確定的な由来としては未詳です。
また、律令時代の宇和郡には石野・石城・立間・三間の4郷が置かれ、現在の宇和島市域の多くは立間郷に属していました。その後、開発の進展により小立間や津島三郷、来村郷などが成立し、地域名の変遷の中で宇和島という呼称が定着していったと考えられます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 古代・中世 | 板島 | 古くの呼称とされる |
| 奈良・平安 | 立間郷 | 宇和郡の郷の一つ |
| 鎌倉 | 小立間・津島三郷・来村郷 | 地域開発の進展に伴う新たな郷名 |
| 不明 | 宇和島 | 由来は諸説あり、定説は未詳 |
地名の特徴
宇和島市の地名は、宇和郡の郷名や荘園名、古い伝承が重なって形成された点に特徴があります。周辺には「三間」「津島」など、歴史的な郷や地域名を引き継ぐ地名が多く、宇和島市全体の地名景観にも中世以来の土地開発の痕跡が見られます。