語源
五戸町(ごのへまち)の「五戸」は、鎌倉時代にはすでに「糠部五戸」として記録されており、この地域一帯を指す「五戸郷」に由来するとされています。 oai_citation:0‡コトバンク ここでいう「戸」は単なる家屋ではなく、古代・中世における行政的・軍事的な単位や集落区分を指すと考えられています。「五戸」という名称は、その区分が五つに関連する地域構造を持っていた、あるいは五番目の区画として認識されていたことに由来するという説が有力です。 また、地名としての「五戸」は少なくとも鎌倉時代には成立しており、南部氏の支配する糠部地方の広域地名体系の一部として機能していました。 oai_citation:1‡コトバンク
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 鎌倉時代 | 糠部五戸 | 地頭支配の地域名として記録 |
| 室町〜江戸 | 五戸郷・五戸村 | 南部藩領として行政単位化 |
| 近代以降 | 五戸町 | 町制施行により現在の形へ |
地名の特徴
五戸町は青森県南部の内陸に位置し、五戸川流域に広がる地域です。地名は地形というよりも歴史的な行政区分に強く結びついており、同地域の「六戸」「七戸」などと並ぶ数詞地名体系の一部を形成しています。 これは中世の広域支配において、地域を段階的に区分するために用いられた名残と考えられています。