語源
黒石市の地名は、少なくとも興国四年(1343年)の文書に「くろいしごう」として見え、現在よりはるか以前から使われていたことがわかります。
ただし、地名の起源そのものははっきりしていません。
一般社団法人黒石観光協会の解説では、蝦夷の住む土地を久慈須(クジシ)、国栖(クニス)と称したことから、国栖が「くるし」となり、さらに「くろいし」へ転化したのではないかという見方が紹介されています。
一方で、確定的な説ではなく、あくまで有力な伝承・推測として扱われています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 鎌倉末〜南北朝 | 黒石郷 | 1343年の文書に記録あり |
| 江戸 | 黒石 | 黒石藩の城下町として発展 |
| 昭和 | 黒石市 | 1954年に市制施行 |
地名の特徴
黒石は、地名そのものの由来は不詳である一方、文献上の初出が早く、地域の歴史の古さを示す地名です。
江戸時代には黒石藩の城下町として整備され、現在の市街地形成にもつながりました。
また、黒石市は「こみせ」の町並みやりんご、温泉郷で知られ、津軽地方の歴史文化を今に伝える地域です。
同じ津軽地方では、古い地名が城下町や在郷町の発展とともに定着した例が多く、黒石もその一つといえます。