語源
「青森」という地名は、現在の善知鳥神社付近(青森市中心部)の海岸沿いに、這松(磯馴松)が生い茂る高さ約一丈(約3メートル)の小丘があり、漁船が港に帰る際の目印として「青森」と呼ばれていたことに由来するとされる。
江戸時代初期の1624〜1625年(寛永元〜2年)頃、弘前藩が陸奥湾に面したこの地を港湾として整備する際、その小丘の名を採って「青森村」と改称したのが地名定着の起源とされる。もっとも、この命名の経緯を示す一次資料は少なく、アイヌ語由来の別説もある。
漢字表記は音・字義ともに日本語であり、アイヌ語由来ではない。同県内のアイヌ語地名(下北半島など)とは異なる由来を持つ。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称・区分 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸以前 | 善知鳥村 | 善知鳥神社の門前集落。「うとう」はウミスズメ科の海鳥の名 |
| 1624年頃(江戸初期) | 青森湊 | 津軽藩が港湾開発。廻船業が発展し、北前船の寄港地となる |
| 1871年(明治4年) | 廃藩置県により青森県へ | 1871年9月に青森県が成立し、青森が県庁所在地となる |
| 1878年(明治11年) | 青森町 | 郡区町村編制法により青森町が成立 |
| 1898年(明治31年) | 青森市 | 市制施行 |
| 2006年(平成18年) | 現在の青森市 | 浪岡町と合併し市域拡大 |
地名の特徴
県名と市名が一致する「県名=県庁所在地名」の典型例のひとつである。明治4年の廃藩置県の際、旧弘前藩の中心地・弘前ではなく、物流拠点として発展していた青森湊が県庁所在地に選ばれたことで、「青森」が県全体の名称となった。
「青い森」を名の由来に持つことから、現在も「青い森」は青森県のシンボル的表現として用いられており、青い森鉄道(県内の第三セクター鉄道)などの名称にも受け継がれている。
特産・名物
青森市は、豊かな自然環境に恵まれ、食料から工芸品まで多様な特産品を誇ります。
【農林水産物】
- りんご: 全国有数の生産量を誇る「りんご王国」として知られ、「ふじ」「シナノスイート」など種類が豊富です。単に果実としてだけでなく、青森県産のシロップ漬けやアップルパイなどの加工品も人気を集めています。
- とうもろこし(嶽きみ): 岩木山麓の嶽高原で栽培されるブランドトウモロコシは、生でも食べられるほどの甘さが特徴です。期間限定の味覚として注目されています。
- 海産物・魚介類: 陸奥湾周辺では、ホタテやうにといった新鮮な海の幸が豊富に獲れます。これらをふんだんに使った「磯ラーメン」など、地元グルメとしても定着しています。
【伝統工芸品】
- 津軽びいどろ: 青森県の代表的な伝統工芸品であり、七里長浜の砂を材料としています。古来から伝わる難易度の高い技法を用いて作られるガラス工芸品で、その美しい色合いと実用性が評価されています。
青森市周辺では、これらの地域資源を活用した様々な商品が開発されており、「津軽びいどろ」や「りんご加工品」「新鮮な海産物」など、多くのものがふるさと納税の返礼品としても人気があります。