語源
「男鹿(おが)」は、古代の蝦夷の名「恩荷(おが)」に由来すると伝えられる。
『日本大百科全書』は「男鹿の名は、『日本書紀』の斉明天皇4年(658)の項に『齶田の蝦夷恩荷……』とあり、恩荷が男鹿になったとする説がある」とし、『ブリタニカ国際大百科事典』も「地名は蝦夷名の恩荷(おんが)に由来と伝えられる」と記す。『精選版 日本国語大辞典』も『日本書紀』に「恩荷」と表記されることを挙げている。恩荷は、阿倍比羅夫の遠征に際して朝廷への服属を誓ったと伝えられる人物である。
漢字表記の「男鹿」は、この音に後から当てられたものである。鹿の字が入っているが、動物のシカに由来する名ではない。同様に「男」も男女の別とは関わりがない。
なお、辞典類はいずれも「〜とする説がある」「〜と伝えられる」と留保を付けており、確定した由来ではない。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 飛鳥(658) | 恩荷 | 『日本書紀』斉明天皇4年条に齶田の蝦夷として見える |
| 中世以降 | 男鹿 | 当て字として定着 |
| 昭和29年(1954) | 男鹿市 | 3月31日、船川港町・五里合村・男鹿中村・戸賀村・脇本村が合併して成立 |
| 平成17年(2005) | 男鹿市 | 3月22日、若美町を合併して改めて発足 |
地名の特徴
男鹿市は日本海に突き出た男鹿半島の大部分を占める。半島という際立った地形を持つ土地でありながら、地名そのものは地形ではなく人の名に由来すると伝えられている点が特徴である。
「恩荷」は『日本書紀』に一度現れるきりの名で、その人物についてわかることはほとんどない。それでも地名として1300年以上残ってきたとすれば、古代の蝦夷社会の記憶が、音だけになって今日まで伝わっていることになる。なまはげで知られる土地だが、地名の由来はその伝承とは別の系統にある。
特産・名物
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ぎばさ(アカモク)
男鹿市の海で採れる海藻で、強い粘りと磯の香りが特徴です。ご飯やみそ汁、麺類のトッピングなどに使われ、健康食としても親しまれています。ふるさと納税の返礼品としても人気の高い品目です。 -
紅ズワイガニ
男鹿沖で水揚げされる海の幸の代表格で、みずみずしい身と上品な甘みが魅力です。日本海に面した男鹿市ならではの漁業資源を生かした特産品で、返礼品にも多く見られます。 -
あきたこまち(なまはげライス)
寒風山麓の水田など、良質な水と肥沃な土地で育つ秋田県を代表する米です。男鹿市では「なまはげライス」として返礼品に用意されており、地域の象徴であるなまはげと結びついた名物としても知られています。 -
あわび・地魚
三方を海に開かれた男鹿半島では、あわびや季節の地魚も豊富に獲れます。新鮮なまま味わえる海産物は男鹿市の食の魅力を支える存在で、ふるさと納税の返礼品としても選ばれています。