🗾 地名由来辞典

東海市 ( とうかいし )

愛知県 / 東海市 昭和時代由来

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昭和44年に上野町と横須賀町が合併した際、公募で寄せられた5,125通の応募から、合併協議会の投票と愛知県知事の審査を経て決まった市名です。東海地方を代表するスケールの大きい名であることなどが採用の理由でした。

語源

東海市(とうかいし)は、昭和44年(1969年)4月1日、知多郡上野町と横須賀町が合併して発足した市です。市名は合併にあたって公募で決められました。

両町は昭和43年(1968年)2月29日にそれぞれ臨時町議会を開き、合併協議会の設置を決めました。協議会は同年3月から翌年3月までに13回開かれ、第7回(昭和43年7月16日)で新市の名称を公募することが決まりました。

応募は5,125通にのぼりました。第9回協議会(昭和43年9月4日)では、応募作の中から委員の投票によって順位が付けられ、次の上位5市名が選ばれています。

市名得票数
東海市16
名南市12
愛知市7
知多市7
平洲市7

このほか、南名古屋市・黒金市・上積市などにも票が入りました。協議会は上位5市名を選んだうえで、愛知県知事の審査を仰いで決定することとし、第10回協議会(昭和43年9月19日)で、愛知県知事の審査による新市名を「東海市」とすることが満場一致で決まりました。採用の理由は次の3点とされています。

なお、市章も公募で決められ、応募総数3,536点の中から、東海の「と」と「う」を図案化し、二つの町が円満に一つに団結したことを表した作品が選ばれました。

旧町名の由来

合併前の2町の名にも、それぞれ成り立ちがあります。

上野町は、明治39年(1906年)に名和村・荒尾村・富木島村の3村が合併して生まれた上野村が前身です。村名は、当時の知多郡長上野直次郎の苗字をとって付けられました。上野村は昭和15年(1940年)2月11日に町制を施行して上野町となりました。

横須賀町は、明治初期の横須賀町方・横須賀村にさかのぼる名です。明治22年(1889年)の町村制施行で横須賀村が横須賀町となり、明治39年、横須賀町・大田村・加木屋村・高横須賀村・養父村の5町村が合併した際も、町名は「横須賀町」のまま引き継がれました。役場も大字横須賀に置かれたため、合併契約書をつくる段階で、町名も役場も町長も横須賀となっては他の村々が横須賀に併合されたように感じるとして、最初の一期は「三村組」の中から町長を推すこととするなど、町村間の釣り合いをとる配慮がなされています。

歴史的変遷

時代呼称備考
明治名和村・荒尾村・富木島村・大田村・加木屋村・龍岡村明治9年、東海市域の村々が、南柴田新田を除いてこの6村にまとめられる。龍岡村は横須賀町方・横須賀村・藪村が合併したもの
明治横須賀村・高横須賀村・養父村明治11年12月28日、龍岡村が3村に分かれる
明治横須賀町明治22年10月1日、町村制施行により横須賀村が町となる
明治名和村明治23年、名和村に南柴田新田が加わる
明治横須賀町明治39年5月1日、横須賀町・大田村・加木屋村・高横須賀村・養父村の5町村が合併
明治上野村明治39年9月、名和村・荒尾村・富木島村が合併。村名は知多郡長上野直次郎の苗字から
昭和上野町昭和15年2月11日、上野村が町制を施行
昭和東海市昭和44年4月1日、上野町と横須賀町が合併して市制施行。市名は公募

地名の特徴

市名は、合併にあたって公募で新しく付けられた名前です。前身の2町では、横須賀町が明治39年の合併後も町名を受け継ぎ、上野町の前身の上野村は明治39年の合併時に知多郡長の苗字から名付けられています。

また、東海市は細井平洲ゆかりの地としても知られ、地域づくりや教育活動にその精神が活かされています。

特産・名物

東海市は知多半島北部に位置し、農産物の生産が盛んな農業都市の一面を持っています。なかでも**ふき(蕗)の生産量は全国トップ水準にあり、市の代表的な農産物として知られています。また、市内の農業センターでは洋ラン(胡蝶蘭・シンビジウム)**の品種開発・栽培が行われており、観賞用植物としても高い評価を受けています。

野菜類では、ルッコラやトマト、柑橘類を生産する農家も市内に点在しており、農産物直売所を通じて地元に供給されています。重工業都市として知られる一方で、都市近郊農業が息づく多彩な顔を持つ市です。

地名の変遷

  1. 昭和 上野町 — 明治39年に名和村・荒尾村・富木島村が合併して上野村となり、昭和15年に町制を施行。昭和44年に横須賀町と合併して廃止
  2. 明治 横須賀町 — 明治22年に横須賀村が町制を施行。明治39年に大田村・加木屋村・高横須賀村・養父村と合併し、新たな横須賀町に。昭和44年に上野町と合併して廃止

参考資料・出典

最終更新: 2026-09-26