語源
東松島市は、2005年に桃生郡矢本町と鳴瀬町が合併して成立した市で、市名そのものは新設合併によるものです。
一方で、市域の旧鳴瀬町には野蒜という難読地名があり、由来は「野に蒜(ひる)が生えていたから」とする説が広く紹介されています。
ここでいう蒜(ひる)は、古くから食用・薬用として親しまれてきた野草で、土地の植生をそのまま地名に映したものと考えられます。野原に生える蒜を目印にした、素朴で生活感のある地名といえます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 昭和 | 矢本町・鳴瀬町 | 2005年の合併前の旧町名 |
| 平成 | 東松島市 | 2005年、矢本町と鳴瀬町の合併により発足 |
地名の特徴
東松島市の地名を考えるうえでは、旧鳴瀬町の野蒜が代表的です。野蒜は植物由来の地名であり、同じく自然の植生や地形を反映した東北地方の地名と通じる特徴があります。
また、鳴瀬町の名は町の中央を流れる鳴瀬川に由来し、河川と沿岸の暮らしが地域名に強く結びついていることも、この地域の地名の大きな特色です。
特産・名物
- かぐや姫(お米):平成 5 年の大冷害で発見されたササニシキの突然変異種。粘りが強く、甘みも噛めば噛むほど味わい深い逸品として、東松島市の特産米として知られています。
- 奥松島産の牡蠣:松島湾に面した地域で養殖される新鮮な牡蠣が名物。熟成させた 1 年物など、プリップリの極上品質を誇るものが人気です。
- 寒流一番海苔:奥松島周辺で生産される高級海苔。皇室献上品にも選ばれた逸品があり、佃煮や菓子として加工されたものも特産品として登録されています。