🗾 地名由来辞典

中区 ( なかく )

神奈川県 / 中区 昭和時代由来

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中区の区名は、昭和2年(1927年)の区制施行の際、行政的にも横浜の中央にあたる区域であることから名付けられました。

語源

「中区」という区名は、横浜市(よこはまし)が昭和2年(1927年)10月1日に区制を施行した際、行政的にも横浜の中央にあたる区域であることから名付けられました。地形や旧地名を受け継いだ名ではなく、市域の中でどこに位置するかを示した位置・方角の呼び名です。

区制施行時に置かれたのは鶴見区・神奈川区・中区・保土ケ谷区・磯子区の5区で、中区は旧横浜区を中心に128の町から成っていました。区役所も当初は港町の市庁舎内に置かれ、開港以来の市街地の中心をそのまま区域としていました。

その後、昭和18年(1943年)に南区が、昭和19年(1944年)に西区がそれぞれ中区から分区し、区域は段階的に縮小しました。市域そのものも周辺町村の編入で西へ北へと広がったため、現在の中区は地理的な意味での市の中心にはあたりませんが、区名は区制施行当時の位置づけをそのまま今に伝えています。

歴史的変遷

時代呼称備考
明治横浜区明治11年(1878年)設置。開港場を中心とする市街地
明治横浜市明治22年(1889年)市制施行。区は廃止される
昭和中区昭和2年(1927年)区制施行。5区の一つとして成立
昭和中区(縮小)昭和18年に南区、昭和19年に西区を分区

地名の特徴

区名そのものは位置を示す簡素な名ですが、区内の町名は港町・開港都市としての横浜の歴史を色濃く映しています。埋立によって生まれた町、外国人居留地の再編で成立した町、地形や縁起をもとに名付けられた町が混在し、都市形成の過程が地名に刻まれています。

区内の町名

中区の町名の多くは、吉田新田(よしだしんでん)をはじめとする埋立地、開港後の外国人居留地、のちの町界町名地番整理によって形づくられました。

山下町(やましたちょう)は外国人居留地の町名を廃して新設された町で、山手町(やまてちょう)は横浜の山手にあたる場所から名付けられました。伊勢佐木町(いせざきちょう)のように開発に関わった人名に由来する説をもつ町名、常盤町(ときわちょう)・翁町(おきなちょう)・若葉町(わかばちょう)のように縁起のよい語や謡曲・唱歌から採られた町名、矢口台(やぐちだい)・大芝台(おおしばだい)のように字名や地形を反映した町名など、由来は多彩です。

参考資料・出典

最終更新: 2026-08-31