語源
安芸高田市の「高田」は、旧所属郡である高田郡に由来します。古代の安芸国には高田郡と高宮郡があり、のちに高田郡としてまとまり、現在の市域の基礎になりました。
平成16年(2004)に高田郡の6町が合併して市制施行した際、単に「高田市」とする余地もありましたが、同名の市との関係や先行する「大和高田」「豊後高田」「陸前高田」などの例にならい、旧国名の「安芸」を冠して「安芸高田市」となったと考えられています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 古代 | 高田郡・高宮郡 | 安芸国に郡衙が置かれていた |
| 中世 | 高田郡 | 南北朝期ごろにほぼ現在の市域にまとまる |
| 江戸 | 高田郡 | 広島藩の統治下で交通の要衝として発展 |
| 明治 | 高田郡 | 市町村制施行後、郡内で町村合併が進む |
| 昭和 | 高田郡6町 | 吉田・八千代・美土里・高宮・甲田・向原の6町体制 |
| 平成 | 安芸高田市 | 2004年3月1日に市制施行 |
地名の特徴
「高田」は全国に見られる地名で、旧国名を冠した市名としては珍しくありません。安芸高田市の場合も、地名の核は「高田」にあり、そこへ地域を示す「安芸」を付して識別性を高めた形です。
また、市域は毛利元就ゆかりの史跡や高田郡の歴史を色濃く残しており、地名そのものが中世以来の地域的なまとまりを今に伝えています。
特産・名物
安芸高田市は、豊かな自然環境に支えられ、農業や水産業が盛んな地域です。歴史的な背景を持つ伝統文化とともに、独自の食の恵みが育まれています。
【主要な特産品】
- 八千代すっぽん(鍋): 抗生剤を一切使用せず、冬眠を繰り返した三年もののすっぽんのみを養殖しているのが特徴です。中四国最大規模の養殖数を誇り、コラーゲンが豊富なため、健康志向の方に人気があります。ふるさと納税の返礼品としても提供されています。
- もち麦(キラリモチ): 地元で生産される「キラリモチ」品種のもち麦は、水溶性食物繊維(β-グルカン)を豊富に含み、健康効果が期待できます。炊飯後も変色しにくく、大粒で栄養価が高い点が魅力です。ふるさと納税の返礼品として広く取り扱われています。
- 広島熟成どり: 安芸高田市産の鶏肉は、「熟成処理」という独自の製法を用いています。日齢40~50日の若鳥を低温で骨付きのまま熟成させることで、旨味とプリプリとした柔らかい食感を両立させています。緑豊かな環境で育てられ、安全なエサを使用している点も信頼されています。
- 農産物・伝統文化: 農業面では、シイタケやナシなど地域特有の果物やキノコ類が豊富です。また、歴史的な背景から「神楽」などの伝統芸能が盛んであり、地域の文化財としても知られています。
安芸高田市は、これらの豊かな地元産品をふんだんに取り入れたお土産や加工品が多く、ふるさと納税の返礼品としても非常に人気があります。