語源
安芸高田市の「高田」は、旧所属郡である高田郡に由来します。古代の安芸国には高田郡と高宮郡があり、のちに高田郡としてまとまり、現在の市域の基礎になりました。
平成16年(2004)に高田郡の6町が合併して市制施行した際、単に「高田市」とする余地もありましたが、同名の市との関係や先行する「大和高田」「豊後高田」「陸前高田」などの例にならい、旧国名の「安芸」を冠して「安芸高田市」となったと考えられています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 古代 | 高田郡・高宮郡 | 安芸国に郡衙が置かれていた |
| 中世 | 高田郡 | 南北朝期ごろにほぼ現在の市域にまとまる |
| 江戸 | 高田郡 | 広島藩の統治下で交通の要衝として発展 |
| 明治 | 高田郡 | 市町村制施行後、郡内で町村合併が進む |
| 昭和 | 高田郡6町 | 吉田・八千代・美土里・高宮・甲田・向原の6町体制 |
| 平成 | 安芸高田市 | 2004年3月1日に市制施行 |
地名の特徴
「高田」は全国に見られる地名で、旧国名を冠した市名としては珍しくありません。安芸高田市の場合も、地名の核は「高田」にあり、そこへ地域を示す「安芸」を付して識別性を高めた形です。
また、市域は毛利元就ゆかりの史跡や高田郡の歴史を色濃く残しており、地名そのものが中世以来の地域的なまとまりを今に伝えています。