語源
草津町の地名は、町の中心である草津温泉の強い硫黄臭を表した「くさみず」「くそうづ」に由来すると考えられています。『ジャパンナレッジ』によれば、古くは「草津」のほかに「九草津」「草生津」「九相津」とも記され、これらは「くそうづ」と読まれていました。
この「くそうづ」は、温泉から立ちのぼる強い臭気を「臭い泉」とみる表現で、現在の地名「草津」へとつながったとされます。地元では今でも「くさづ」と読むことがあり、温泉地としての歴史と結びついた呼び名が残っています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 室町 | 草津 | 「くさみず」「くそうづ」に由来する表記とされる |
| 戦国 | 草生津・九相津 | 「くそうづ」と読まれたとみられる表記 |
| 江戸 | 草津 | 現在につながる表記として定着 |
地名の特徴
草津の地名は、温泉の性質そのものを表す珍しい例です。硫黄を含む強い臭いが土地の名になった点は、秋田県の草生津川や新潟県の草生津・草水・臭水など、同系統の地名と通じるものがあります。
また、草津町は草津温泉の名で全国的に知られ、地名と温泉のイメージが強く結びついています。地名の由来をたどると、温泉地としての成立と地域名の定着が密接に関わっていたことがわかります。